メールはだいぶ前からgmailに統一済みであるものの、2GB以上のBeckyデータフォルダをプログラムファイルと共に維持していたが、バックアップやリストアでメールデータにアクセスするたびにスパムメールに仕込まれた際どいコードにセキュリティソフトが反応してしまい、それ対処するのが億劫になってきたので、前世紀からの遺物を現行データにマージし、Beckyデータはフォルダごと供養することにした。
諸先輩方の貴重な記録によると Outlook Express や Windows Live mail を使う方法があるようだが、時は世紀末ならぬ2018年でありWindows 10 であり 「Windows Essentials 2012 スイートのサポートは 2017 年 1 月 10 日に終了しました。」でありそらそうよであるので、代替手段を探し、実行した。
やりたいこと
・メールについて、Beckyのフォルダ構造を保ち、GmailとOutlookに移行する
・アドレス帳はわりとどうでもいい
基本的な考え方
・Beckyでメールのフォルダ構造を保ちつつエクスポート
・移行先にインポートできる形式に変換
・移行先にインポート
つかったもの
・CircleBecky( 窓の杜 https://www.vector.co.jp/soft/win95/net/se252604.html )
・MailStore Home( 窓の杜 https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/mailstore/ )
実際の作業の流れ
・適当な場所(たとえばデスクトップ)に、エクスポートするデータを置くためのフォルダ(たとえばExport)を作る
・BeckyにCircleBeckyプラグインをインストール(プラグインの設定は変更なしでOK)
・Beckyでエクスポートしたいメールボックスを右クリックし、「拡張エクスポート...」をクリック
・先ほど作ったフォルダを指定
・メールボックス名でフォルダが作成され、その中にeml形式でデータがエクスポートされる
・メールボックスの数だけ繰り返す
・MailStoreで左側にある「Eメールのアーカイブ」から、右側にある「EMLファイルおよびMSGファイル」をクリック
・「参照」ボタンから、エクスポートしたメールボックス名のフォルダを指定する
・「次へ」「終了」をクリックする
・
感想
・CircleBeckyでフォルダ構造を保つ形式でエクスポートさえできれば、以降の行程で使えそうなツールは複数ありそう。
・逆に言えば、Beckyが動く環境で動くCircleBeckyが入手できなくなると詰む。
・MailStore Homeがとても優秀。旧来のメールクライアントはもとより、GmailやExchange、IMAP、POP3からのアーカイブ(インポート)に対応しているので、クラウド上のメールデータをPCにダウンロード、保管しておく用途にも使える。
・MailStoreからExchangeやGmailへのデータ移行は遅い。Exchangeはメールサイズに応じた速度で転送されるが、Gmailは1通1秒程度かかっていた。場合によっては数十時間かかると思う。