スマホの機種選びが難儀だった
ので記録に残す。
遍歴
初めてのスマホはHTC Touch Diamondでした。ガラケー最盛期のWindows Mobile端末だったのですが、ちっちゃくてぺったんこでとにかくかわいかったです。
が、良くも悪くもWindows Moble。大画面が欲しくもなり、初代Galaxy Noteに買い替え、Androidユーザーに。途中IS01という迷機(自分にとっては間違いなく名機だった)やZ1、XZなどのXperiaを経由し、キャリアの呪縛から逃れるため、Pixel 4aからPixelユーザーになり、6aにアップデートしました。
Pixelでの体験は素晴らしく、余計なものがなく写真もきれいで、性能も申し分なし。おまけに新しいAndroidがいつも最初に降ってくる。もうずっとこれでいいかなと思っていました。
不調と不満
ところが。ケース付きの状態とはいえ何度か落としたせいか、Pixel 6aに突然リセットがかかる現象が出始め、これは買い替え待ったなしとなってしまい。
で、機種選定を始めたのですが、最近のPixelというかGoogleが提供するサービスはどうも品質の低下が激しく。
まぁほら新しく買うとしたら9だし、関係ないよね・・・?と思いもしましたが。
値段は高いけど、高いだけの性能は出ない、と。超高性能はいらないとはいえ、お金払った分の性能は欲しいです。値段はハイエンドで性能がミドルハイというのはちょっと・・・。
これだけネガティブな事実が積みあがると、さすがにいったんPixelから離れた方がいいのかなと。そんな背景の中、機種選定に入ります。
機種選定
自分がスマホに求めるものは、以下の通り。
- 長く使えて(5年以上のセキュリティアップデート必須)
- 現金もカードも持ち歩きたくなく(Felica必須)
- 仕事上接写がとても欲しく
- できればPixelと同じくらい写真がきれいで
- できれば性能は中の上以上で
- できればAndroid
この狭き門を突破したのが、iPhoneでした。え・・・?iPhone?それしかないの・・・?というのが正直な気持ちでした。
接写がネック
検討に挙がったのは、moto g64 5G、Zenfone 11 Ultra、Galaxy S24、Xperia 1 VI、そしてiPhone。
選定作業前、スマホは総じて接写に強い、という過去の知識しかなかったのですが、今どきのスマホは素子の大型化から最短撮影距離が伸びているようで、どれも接写は苦手のよう。
自分が知っているというか想定していた接写は、最短撮影距離数cmの世界。なので、テレマクロとかお呼びじゃないのです。大昔にRICOH Caplio R7(1cm接写)を使ってましたが、仕事上、あのレベルが欲しかったのです。
この時点でAndroid勢はほぼ全滅。でも使い慣れたAndroidには買ったアプリもあるし愛着もあるし、iOSはセキュリティの都合上できないことが多いという印象もあり、もう少し足掻いてみる事に。
写真はデジカメに任せてもよいのでは?
というアイディアを導入したところ、ローエンドスマホ+10万円くらいのカメラという組み合わせはどうだろう?となり、調べてみる事に。moto g64 5Gなら2万円台で買える環境にあったので、あとはカメラ。
検討に挙がったのは、RX100シリーズ、TG-7、α6400。
コンデジ買うならこれがいいな、と思っていたRX100は、1型センサーにZEISのレンズ。コンパクトで素敵なデザインだけど、お値段はちょっと高め。でもさすがの1型センサー、接写が苦手のようで、マクロはテレマクロだったので見送り。
TG-7は、ザ・お仕事コンデジ。防水、接写など、仕事の記録用途にはもってこいのスペックとお値段。携帯性もいい。でも小さいセンサーに安いレンズで実現するマクロ撮影の写真を見るに、もうちょっと解像度が欲しいなと。
α6400はASP-Cサイズのセンサーにしてはコンパクトに見えましたが、レンズも必要になるので、一番きれいに写真が撮れるだろうけど、きっと一番お金がかかります。
そして背後にうっすら見える沼。なんかレンズ沼って書いてある。その向こうには・・・フルサイズ?って文字も見える。だめだ。近寄っちゃダメなやつだこれ。
そしてコンパクトな方とは言え、本当にこれを持ち歩くだろうか?という身も蓋もない問いの答えは、否であり。
あとカメラ自体、暗いシーンに弱いというか、写真らしい写真が撮れてしまうという当たり前の結論にたどり着きました。スマホの暗所撮影、めちゃめちゃ明るく撮れるじゃないですか。今どきのカメラも簡単なモード変更操作でできるのだと思っていたけど、検討範囲内ではそうではなく。
そうなると携帯性や即応性を犠牲にしてまで、写真を撮るためだけの機器を選ぶこともないのでは?となり、検討が振出しに戻ってしまったのです。
そう、iPhoneならね
結局、普通の写真にも夜の写真にも接写にも間違いなく強く、長い間OSがアップデートされ、出す金額分の処理性能が手に入り、キャッシュレス決裁もできるiPhoneが残ってしまったと。ガッデム。
でも周りにiPhoneユーザーが多く、年老いた母から色々聞かれてもiOSのことがさっぱりわからないので、ちゃんと答えられないのが気になっていたのも事実。食わず嫌いはよくないし、ここらでがっつりApple製品を触ってみてもいいか!となりました。
そゆ所よApple
接写のスペックはどちらも等価とみました。スペック上は無印12MPとPro48MP。でもProは撮って出しならピクセルビニングにより素子サイズレベルで無印の12MPと同じになります。なら無印でいっか、となりそうなもんですが・・・
なんと無印のUSB、今どき2.0なのです。あと液晶も60Hz。スマホ十数万で売っておいてそれか。USB-C経由で大きなファイルをやり取りすることは減ってきたとはいえ、たまにある。何が許せないって、差別化のためだけに今どきUSB2.0しか使えない機器を作るのが許せない。高い買い物なのにスペックにさらっと汚点を混ぜるApple、こゆ所が本当に嫌。やめろその差別化はめちゃくちゃ俺に効く。
結果
ということで今使っているスマホがiPhone 16 Proとなったのですが、未だに釈然としていません。スマホに求めるものに「マクロ撮影が強い事」が入るとこんなに苦労するものなのか、とか、Felica縛りがなければ選択肢は広がったのかなぁ、とか、AppleほんとApple、とか。
でもまぁモノはいいのだろうし、今度こそ壊すことなく大切に使えますように。
できれば5年使いたいなぁ。