RADSON Earstudio ES100 MK2のバッテリーを交換する
参考にする方、すべては自己責任で。当方、リスク承知でバッテリーサイズを大きくしました。
バッテリーがもたない
2020年5月にお迎えしたRADSON Earstudio ES100 MK2。
https://earstudio.store/products/es100earstudio.store
通勤のお供に、テレワークに、と大活躍だったのだけど、バッテリーがもたなくなり。今買いなおそうとしても、新品はもう手に入らない感じ。公式ストアも全製品売り切れなので、事業が止まってるかもしれない。似たような立ち位置で新品入手可能な製品といえば、FIIOのBTR15だろうか。しかしお高い。
専用アプリにいたわり充電モードがあると知ったのは2年くらい経ってから。早くいたわり運用しておけばよかったな、と思ってから既に1年くらいは経っただろうか。当然、バッテリーがくたびれてきたら分解して替えればいいよねと思っていたのだけど、この製品、どこからどう分解していいかわからず、何度ググっても出てこない。いや、出てこなかった。
先日思い出したように「ES100 分解」と検索をしたら、なんと出てきたじゃないですか。
そりゃやるでしょ、バッテリー交換。
分解
ブツが汚くて申し訳ありません。
構造としては、銀色の部分に黒い部分がパチン、とはめ込まれている。この勘合が素晴らしい精度で、目視だとこれ一体成型なのでは?と思うレベル。とはいえ、中の構造がわかればこちらのもの。薄いヘラを使い、なんとか分解した。

バッテリーは両面テープで固定されている。バッテリー端部にあわせるように、壁がある。位置決めのため、保護のため、だろうか。

両面テープは固着することもなく、わりとあっさりキレイにはがれた。

元のバッテリーは572035サイズ、350mAh。これを562438サイズに変更し、500mAhとした。
800mAhのものは納期と価格とショップの信頼性に難があり、純正サイズは容量がやや不満。間をとったのだけど、幅と長さが大きく、幅方向はボタン類にやや干渉するし、長さ方向は仕切りを切除しないと入らない。それでも劣化による膨張で凸部に押し付けられる形で損傷する可能性がある。何かあったら火傷じゃすまないのがリチウムポリマーなので、自己責任のもと、慎重に。
フタ(クリップ側の黒いパーツ)にもともとあった壁や凸部、基板側にある干渉しそうなイヤホンコネクタの角をルーターで削り、バッテリーを付け替え。ケーブルは基板側とバッテリー側それぞれ切断し、はんだ付け後、チューブで保護。ちょっと窮屈だけど、何とか収まりそう。

ここまでくれば、線を収めつつ丁寧にフタをするだけ。
その後
バッテリーを切断しても、ペアリング先は覚えていてくれた。てっきり初期化されると思っていたのでありがたい。スマホのアプリで確認したところ、バッテリー残量は20%だった。バッテリー容量が変わっているので、残量表示はあてにできない。いったん全部使いきってから満充電してみる。
100%まで充電できたので使ってみると、バッテリーの持ちが大きく改善されたのを実感する。
実際に何時間連続稼働するようになったかは測定してないけど、2時間くらい使うと2割くらいしか残っていなかったのが、2時間使っても半分以上残ってる。標準のバッテリー容量が350mAh、仮に実質の容量が7割になっていたとして245mAh、それが500mAhになったと考えれば納得の出来。いたわりモードで80%充電でも十分だ。
いいお値段する装置なので、末永く使っていきたいけど、リチウムポリマー電池は生モノであり、買いだめは推奨されない。ので、いつの日かまたバッテリーが劣化した時に、同じようなサイズのものが安く手に入るといいなぁ、と思いながら、これからもバンバン使っていく所存。